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避妊・去勢手術についてNEUTERING
当院では、犬猫の不妊手術を推奨しております。
当院では各種の軟部外科手術を行っております。このページでは、わんちゃんとねこちゃんが初めての手術となることが多い、避妊・去勢手術について説明いたします。
身体への負担を減らすために
屋外で自由に行動して人間の管理外で繁殖してしまう犬猫の数はここ最近減ったと思われますが、家庭にいる犬猫は不妊手術が必要
ないのかと言うと、そういう訳ではありません。
避妊(メスの不妊治療)・去勢(オスの不妊治療)をしていない動物は、発情において大きなエネルギーを使い、また交配できないことによるストレスも大きなものになってしまいます。
それを取り除いてあげるのも一緒に暮らす人間の優しさではないでしょうか。
病気を予防するために
また高齢になると出やすくなる様々な病気を予防する効果もあります。それらの病気は命の危険を脅かすまで重大なものに発展するも
のも多くみられます。
それらのリスクを少しでも減らしてあげることによって、できるだけ長く一緒に暮らせるようになることは家族にとってだけでなく、動物にとっても大きな喜びになります。
手術の流れFLOW
手術は全身麻酔下で行います。
当院では麻酔をかける前に血液検査、超音波検査、心電図検査(パグなどの短頭種は胸部レントゲン)を実施いたします。
これらの検査は麻酔のリスクを評価すると同時に手術同様「はじめての詳しい検査」になることが多いです。
先天的な疾患や無症状の病気などのスクリーニングの機会としてとても大切と考えております。
手術は予約制です。
緊急の手術以外の不妊手術も含むすべての手術は予約制になっています。
その上で前日から準備をしていただく形になります。
手術の適例時期については、当院では不妊手術については動物が約5カ月齢を過ぎてから予約を入れていただきます。
全体的な手術の流れ
前日の準備
夜10時以降は固形物の摂取・摂食は控えて下さい。
飲水の制限はありません。
万が一深夜に食べてしまったなどの時は翌朝ご連絡ください。
当日来院するまで
当日は絶食になります。朝食をぬいて連れて来て下さい。飲水の制限はありません。
午前中なるべく11時までに来院ください。
入院・術前検査
麻酔・手術・術前検査の説明をしてお預かりいたします。お預かりしてから術前検査を始めます。
動物の状態や飼主様のご希望次第で前日までに特定の検査の結果を出してから当日を迎えることも可能です。お気軽にご相談ください。
術前検査の内容は以下のようになります。
・血液検査
・超音波検査(心臓・腹部臓器)
・心電図検査
・胸部レントゲン検査
(ブルドッグ、フレンチブルのみ:別途料金)
動物の状態により必要に応じて他の検査もご提案することがあります。
詳しい内容はご質問ください。
手術
メス犬・メス猫は子宮卵巣摘出術、オス犬・オス猫は精巣摘出術を実施いたします。
退院
メス犬・メス猫は原則一泊入院でお預かりで、 オス犬・オス猫は原則当日退院としております。
抜糸
約10日後に抜糸を行います。
散歩やシャンプーをある程度あるいはすべて制限が必要になります。
これで全ての過程が終了となります。
手術や検査等の、さらに詳しい内容については 来院時あるいはお電話にて直接獣医師にお訊きください。
避妊手術SPAYING
子宮卵巣摘出術を行います。術前に各種検査(下記「手術の流れ」参照)を行い、問題がないことを確認してから、麻酔処置始めます。女の子の手術は1泊入院になります。
手術は予約制になります。
メリット
乳腺腫瘍の予防
雌性ホルモンとの関連性が極めて高いことがわかっており、早期に避妊手術をした雌犬は、乳腺腫瘍を発症するリスクが明らかに減少するという報告があります。
犬の場合
未避妊⽝の50%で乳腺腫瘍の発⽣がみられ、そのうち約50%が良性で残りの50%が悪性と言われています。
初回前での手術では 0.5%、
1回後での手術では 8%、
2回後での手術では 26%
に減少すると⾔われています。
猫の場合
未避妊猫は未避妊犬ほど⾼い発生率は認められないものの、
発生するとほとんど悪性(80~90%)です。
6ヶ⽉月齢以内での⼿術では 9%、
7~12ヶ⽉月齢での⼿術では 14%、
13~24ヶ⽉月齢での⼿術では 89%
に減少すると⾔われています。
乳腺腫瘍の予防をすると言う観点から⾔えば、⽝も猫も半年齢前後あるいは初回発情前に実施することがもっとも効果的と⾔えます。
⼦宮卵巣の疾患の予防
また⼦宮卵巣を摘出するので、それらの病気を予防できます。
とくに⼦宮に膿みがたまってしまい死亡に⾄ってしまう⼦宮蓄膿症は、未経産や最後の出産からの経年数が多い犬に発⽣率が高い病気などがあります。
生理・発情がなくなる
⽣理や発情がなくなります。
⽣理や発情はそれによってホルモンバランスの変化により体調不振を感じたり、交配したくてもさせてもらえないストレスなどが解消されます。
デメリット
⿇酔および⼿術そのものの危険性があげられます。
全⾝麻酔下の⼿術になりますので全⾝麻酔の危険性が伴います。
若く健康な⽝や猫でも2000頭に1頭くらいの割合で、麻酔によって亡くなるという海外のデータもあります。
⿇酔薬や全⾝⿇酔器も進歩してきており安全性は⾼まってきていますが、危険性は完全に0にはなりません。
また手術後にホルモンバランスの変化により肥満になる傾向があります。
ただしそれらはフードの与え方や⼯夫によって解消できるものです。
去勢手術NEUTERING
メリット
病気の予防(犬)
オス犬では精巣から出る男性ホルモンに大きく関わる臓器の疾患の予防に効果的です。
これらの病気は手術の時期による予防効果の変化の報告はありませんが、高齢になって体が弱って来たりなるべく若齢で元気なうちに手術を施すことが望まれます。
問題行動やストレスの予防・解消(犬・猫)
オスとしての行動はしばしば人間と共生する上で、様々な問題に発展します。
・支配性(マーキング、オモチャを返さない)
・攻撃性(かみつき)
・交尾への欲求
個体差にもよりますが、これらは少なからず人間にとって望ましいものではなく、ひいてはそれが人間と一緒にいる動物にとっても好ましいものではなくなります。
それらを解消してあげることは、人間にとってだけではなく、人間と一緒に暮らさなければならない動物に対しての優しさにもなるでしょう。
デメリット
基本的に女の子の避妊手術の時と同じです。
⿇酔および⼿術そのものの危険性があげられます。
全⾝麻酔下の⼿術になりますので全⾝麻酔の危険性が伴います。
若く健康な⽝や猫でも2000頭に1頭くらいの割合で、麻酔によって亡くなるという海外のデータもあります。
⿇酔薬や全⾝⿇酔器も進歩してきており安全性は⾼まってきていますが、危険性は完全に0にはなりません。
また手術後にホルモンバランスの変化により肥満になる傾向があります。
ただしそれらはフードの与え⽅や⼯夫によって解消できるものです。